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小学校PTA研修講座

世田谷区立祖師谷小学校PTA研修委員会にて、保護者と教師の皆さんを対象に「心と身体をもっとラクにする」というテーマでアレクサンダー・テクニークの講座をしてきました。
(祖師谷小学校ホームページの報告記事(6/25)


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なんと100名以上の方にお集まりいただきました!写真で見るとすごい人数です。

通常、私のレッスンは1対1のマンツーマンか、10人位までの少人数グループのレッスンを基本としています。「習慣をやめること」を学ぶアレクサンダー・テクニークでは、実際に「新しい身体の使い方」を経験してもらうことが大切なので、そのために私がサポートできる人数が限られているからです。

この日は大人数でしたので、実際に私の手が届いた人はその中でほんの一部、それでも皆さん興味をもっていただけたようで、積極的に参加してくださいました。

私がいつも講座で目指しているのは「生徒さんの要望・疑問にあわせたオーダーメイドの講座」です。例えば、こちらから一方的に「体の仕組みはこうなっていますから、こうやって動かしましょう」というハウツー的なお話をしても、何かに困っている人の助けにはなるとは限らないと思うのです。

過去に高齢の生徒さんと、歩きにくい、というテーマを扱ってレッスンしたときに、始めは「年を取ればあなたもわかるわよ」と仰っていた生徒さんが、レッスンを進めて行くうちに「あれ?」という表情になり、最後には「来てよかったわ」と笑顔で帰って行かれたことがありました。
もし、私が一方的に「股関節は~、膝の関節は~」という情報を与えることに終始していれば、この生徒さんは「それは正しいだろうけど、年を取った私にはそれは出来ない」と思い続けたまま「ハイ、なるほど」と通り一遍のわかったふりをして、帰ってしまったかもしれません。

他のやり方を否定するわけではないのですが、私は今の自分のやり方が気に入っています。

私自身、フォーカルジストニアでアンブシュアがコントロールできなくなっていた時期に、先生や友人たちから山ほどアドバイス(もちろん「正しい」内容の!)をもらいました。彼らが私のことを思って言ってくれているのは痛いほどわかるので、それでも良くならない自分が本当に情けなく、また彼らに申し訳ない気持ちもありました。そのうちに人間関係も悪くなってしまうという辛い体験をした私は、今でも「それはわかっている、でもできない!」という気持ちをよく覚えています。

そんな私の講座ですから、「~~のときは~~すれば良くなります」みたいなハウツーは出てこないわけで、自分の邪魔をすることをやめれば人間が本来持っている機能を活かすことができるという原則を、ラクな背骨の上で頭がバランスを取っていればうまくいくというカンタンな(笑)方法で、始めは私のサポートと一緒に、やがては生徒さん自身で実現する方法をその場に応じて教えさせていただいています。

今回の講座のアンケート結果をみていると、
・考え方はわかったが、自分の体のこととなると分からない
・ひとりひとりに身体の使い方を指導してほしかった

というのがあり、これは今後の課題としたいと思います。100人ではひとりひとりに寄り添ったレッスンをするには多すぎたので、興味があればレッスンに来てね、というのが本音ですが(笑)

そして何より、多くの人が書いてくれた
・楽しい時間でした

というのは本当にうれしいです!脳が新しい運動パターンを構築する時には、報酬系に働きかけたほうが絶対にいいはずですから、私はいつも「笑いながら学ぶ」を目標にしています。

これからも生徒さんの望みに寄り添い、変化をサポートしていけるよう頑張っていきたいと思います。

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今回の講座を企画してくださった世田谷区立祖師谷小学校PTA研修委員会の皆様、コーディネートしてくださったはやしコントラバス教室さん、どうもありがとうございました。


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