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だいぶ良くなったんだけど…

完全帰国から1カ月、今日から数日間、久々に演奏の仕事をしています。

アレクサンダー・テクニークを始めてから状態が少しずつ良くなっていく過程で、何度か演奏の話を頂き、そのたびに引き受けるか本当に、本当に悩みました。

今の自分がどの程度吹けるのか、現場で使い物になるのか、共演者、聴衆はどう思うだろうか、そもそも紹介してくれた人、仕事を依頼してきた人のメンツを潰すわけにはいかない…なによりも、うまく演奏できない自分が嫌になり、いよいよ再起不能になるかも…と悩みは尽きなかったのです。

そんなあるとき、世界的に有名なトロンボーン奏者であるイアン・バウスフィールド氏が協奏曲を演奏するのを聴く機会がありました。彼とは2003年に音楽祭で一緒に吹いたことがあるのですが、その日の演奏はかつて聴いた時を遥かにしのぐ素晴らしいものでした。

終演後、彼のもとに駆け付け、素晴らしい演奏だった!!と伝えた私に、彼が言った一言は

「だいぶよくなった」

でした。

その時気付いたのが、ロンドン交響楽団からウィーン・フィルへ移籍という華々しいキャリアを持つ彼でも、「もっとうまくなりたい」という気持ちを持っていて、ある意味では自分の演奏に不満を持っている、その反面、自分の「できること・できたこと」も正当に評価している、ということ。

私も今日のリハーサルでは「だいぶ良くなったんだけど」と思ってみました。もちろん、プロの演奏家として活動していく上では全然足りないのですが、それでもだいぶ良くなった。そう思うと、今まで自分が積み上げてきた過程を認め、こうやっていけばこれからも良くなっていくな、という確信、というのか、今ここでできることをすればいい、という安心感が生まれ、結果的に集中できた気がします。

なにより、音楽を演奏できる喜びを感じることができたのが嬉しかったです。

すこしでも良い演奏ができるように、引き続き頑張ります。

(急告:5月4日(日)にフォーカル・ジストニアやアンブシュア・指のトラブルに悩む音楽家のための1日セミナーを企画しています。今週中には詳細を発表できると思います)

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