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演奏してきました

先日、久々にオーケストラで演奏してきました。

曲目はスターウォーズ、ハリー・ポッターなど映画音楽で、かなりきつい内容でしたが、とても楽しんで演奏することができました。

このホールでは今年の1月にも演奏したのですが、今回はその時から比べて自分が大きく変化したのを感じました。当時の記事

前回はもっとプレッシャーを感じたり、「自分はまだ不十分だ」という考えがどうしても湧いてしまい、それを何とかカバーしなければ、と頑張ってしまうことが多々ありました。今回は、あるがままの自分を受け入れ、そして自分ができることに全力を注いでみました。
すると…
とても集中して、また楽しんで演奏することができました。結果的に、演奏の出来もよかった(はず)です。
以前は「不十分な自分=隠さなければいけない」という発想で、演奏中も「小さくなろう」としてしまっていたようなところがある気がしますが、今回は「自分は自分=そのままの大きさ」で演奏することができました。

何より嬉しかった発見は、練習すればするほど上手くなる、ということ。あたりまえじゃないか、と思う方もいらっしゃるかと思いますが、フォーカル・ジストニアを発症した音楽家の多くは、初期症状を「練習不足によるもの」と捉え、練習量を増やした結果、悪化するという道筋をたどります。
フォーカル・ジストニアとは「獲得された好ましくない動きのパターン」ですので、反復すればそのパターンが強化されるのは当然のことです。

私もアレクサンダーテクニークを始めたばかりの頃から最近までは、アレクサンダーテクニークで忙しくて楽器を練習できなかったときのほうが、楽器の調子が良く、逆に継続して練習すると演奏がうまくいかなくなる、という経験を多くしました。せっかくアレクサンダーで見直した習慣を引き戻してしまうくらい「上手に演奏したい」という欲求が強かったのでしょう。

それが今回、数日間のリハーサル、それに備えての個人練習、本番を通して、「練習すればするほど上手になる」という良いパターンに入れたことを実感できたのです。

ますます、アレクサンダーテクニークで教わる何を(What)するかよりもどのように(How)するかが大切、ということに確信が持てました。


Kölner Philharmonie
一緒に演奏してくれた若くて優秀なメンバーたちに感謝です。

2021年4月10日追記
この時に掴んだ「自分の大きさそのままで」というのは、今レッスンで皆さんにお伝えしていることです。


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name.. :記憶

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