私のホームページも3年目に入り、累計2万人以上の方に訪問していただいています。本拠を日本に移した今、不調に悩む音楽家の役に立てるよう以前にも増して努力していきたいと考えております。
読者の方から、質問のメールを頂くことがあるのですが、その中に多くあるのが、「原因不明の不調に見舞われ、練習しているけれど良くならない、どうしたらいいのでしょうか?」という質問です。
今まで個別にしてきた返信や、その中から実際に来てくださった方のレッスンなどを通してわかってきた、効果的だったアドバイスを紹介します。
練習が「苦手なこと」に偏っていませんか?
出しにくい音域、演奏しにくい部分などを気にするあまり、できないことばかりを練習してしまっていないでしょうか?
フォーカル・ジストニアの場合、無理にコントロールしようとし過ぎると、神経系がいっそう混乱してしまいます。
できないことをやり続けるのは精神的にも良くありませんので、練習メニューを見直して、むしろできることだけを練習してみる、というくらいの気持ちで臨んでみてください。
コントロールしようとし過ぎていませんか?
演奏時に出てくる不調を、なんとかコントロールしようとしていませんか?
いい演奏をしたいという気持ちは当たり前だから、そう思うのは当然のことなのですが、試しに一度、その「コントロールしなければいけない」という考えを捨てて、なるように任せてみてください。放っておいたらどんな酷い演奏になるのか確かめてやろう、というくらいの気持ちで演奏してみてください。
意外とうまくいって驚くはずです。つまりは「コントロールしよう」と思ってしていることが、結果的に自分自身の邪魔をしてしまっているのです。
(ここまで読んだ上で、「欲を出して」試してみた場合、どのような結果が出るかはわかりませんが…笑)
不調の原因というのはたいてい「うまくやろう」というプロセスの中にバグがある状態です。ですから、「うまくやろう」と思わないとバグも実行されないのです。
レッスンでよくあるのが、一度「諦めて」上手くいった生徒さんが、「よし!次はもっと良く」と思った結果、「うまくやろう」プロセス(=バグ入り)が実行されて上手くいかない、という現象です。
似たような例としては、スポーツで、試合中盤で勝つことを諦めた途端に調子がよくなり、これはいけるかも!と思った途端にまた調子が悪くなる、というようなものが挙げられます。
(こうした例についてはティモシー・ガルウェイ著・インナーゲームという本がおすすめです)
我々アレクサンダー・テクニーク教師は、生徒さんが自分ひとりで新しいプロセスを実行できるようになるための手助けをします。
というわけで
お勧めの練習法
できることを演奏してみる。どんな風に演奏したいか?をイメージし、とにかく音楽として演奏する。(音階やアルペジオも立派な音楽です!)
実際に演奏してみたら、出た音は過去のもの、もう変えることはできません。さっきの音の批評をしている暇があったら次はどうやって演奏するか考えてみましょう。
以上、あくまでも私の経験に基づいたアドバイスですが、調子が悪くなると必死になってしまうのは仕方のないことです。しかし、その時にどのような行動をとるかでその後は大きく変わってきます。「次の行動の選択肢は自分が持っている」ことを忘れないでください。
演奏の不調は、思い悩めば悩むほど深刻に感じられてきますので、ぜひ専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。
アレクサンダー・テクニーク、フェルデンクライス、ディスポキネーシスをはじめとする様々な専門家が音楽家をサポートしています。
来月には私もセミナーを開催します。
読者の方から、質問のメールを頂くことがあるのですが、その中に多くあるのが、「原因不明の不調に見舞われ、練習しているけれど良くならない、どうしたらいいのでしょうか?」という質問です。
今まで個別にしてきた返信や、その中から実際に来てくださった方のレッスンなどを通してわかってきた、効果的だったアドバイスを紹介します。
練習が「苦手なこと」に偏っていませんか?
出しにくい音域、演奏しにくい部分などを気にするあまり、できないことばかりを練習してしまっていないでしょうか?
フォーカル・ジストニアの場合、無理にコントロールしようとし過ぎると、神経系がいっそう混乱してしまいます。
できないことをやり続けるのは精神的にも良くありませんので、練習メニューを見直して、むしろできることだけを練習してみる、というくらいの気持ちで臨んでみてください。
コントロールしようとし過ぎていませんか?
演奏時に出てくる不調を、なんとかコントロールしようとしていませんか?
いい演奏をしたいという気持ちは当たり前だから、そう思うのは当然のことなのですが、試しに一度、その「コントロールしなければいけない」という考えを捨てて、なるように任せてみてください。放っておいたらどんな酷い演奏になるのか確かめてやろう、というくらいの気持ちで演奏してみてください。
意外とうまくいって驚くはずです。つまりは「コントロールしよう」と思ってしていることが、結果的に自分自身の邪魔をしてしまっているのです。
(ここまで読んだ上で、「欲を出して」試してみた場合、どのような結果が出るかはわかりませんが…笑)
不調の原因というのはたいてい「うまくやろう」というプロセスの中にバグがある状態です。ですから、「うまくやろう」と思わないとバグも実行されないのです。
レッスンでよくあるのが、一度「諦めて」上手くいった生徒さんが、「よし!次はもっと良く」と思った結果、「うまくやろう」プロセス(=バグ入り)が実行されて上手くいかない、という現象です。
似たような例としては、スポーツで、試合中盤で勝つことを諦めた途端に調子がよくなり、これはいけるかも!と思った途端にまた調子が悪くなる、というようなものが挙げられます。
(こうした例についてはティモシー・ガルウェイ著・インナーゲームという本がおすすめです)
我々アレクサンダー・テクニーク教師は、生徒さんが自分ひとりで新しいプロセスを実行できるようになるための手助けをします。
というわけで
お勧めの練習法
できることを演奏してみる。どんな風に演奏したいか?をイメージし、とにかく音楽として演奏する。(音階やアルペジオも立派な音楽です!)
実際に演奏してみたら、出た音は過去のもの、もう変えることはできません。さっきの音の批評をしている暇があったら次はどうやって演奏するか考えてみましょう。
以上、あくまでも私の経験に基づいたアドバイスですが、調子が悪くなると必死になってしまうのは仕方のないことです。しかし、その時にどのような行動をとるかでその後は大きく変わってきます。「次の行動の選択肢は自分が持っている」ことを忘れないでください。
演奏の不調は、思い悩めば悩むほど深刻に感じられてきますので、ぜひ専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。
アレクサンダー・テクニーク、フェルデンクライス、ディスポキネーシスをはじめとする様々な専門家が音楽家をサポートしています。
来月には私もセミナーを開催します。
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