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家具ではなく、子供を教育しなければならない

私たちが教育しなければならないのは、家具ではなく子供たちである。
F.M.アレクサンダー 「人類最高の遺産」より

子供にトロンボーンという大きな楽器を教えていると、度々「楽器のサイズ」論議に出くわします。小さめのサイズの楽器を子供用に開発しているメーカーもあるぐらいです。
音楽家の世界でも、「○○(楽器の名前)は人間の身体に比べて大きすぎる」「人間の身体は○○を演奏するためにはできていない」といった意見をよく耳にします。

賛否はありますが、私の意見はアレクサンダーと同じです。極端な例を除いて、現代に引き継がれている楽器のデザインというのはある程度「扱いやすさ」が考慮されたものであるはずですし、我々人間は生物界ナンバーワンの道具を扱うことに長けたデザインを持っていると思うからです。

私の経験では、一番の鍵は、「この楽器は私がコントロールするにはあまりに大きい」という生徒自身のアイデアからくる、不必要なアクションを抑えることです。心理学には「確証バイアス」という言葉があり、自分自身で「この楽器は自分には大きすぎる」と一回決めると、以後それを裏付ける情報ばかり探してしまう、それどころか自分の仮説を「証明」するためにわざと演奏しにくい方法を無意識に選んでしまうことさえあるようです。

アレクサンダー・テクニークのようなメソードを活用することにより、かなり小さい子供でも無理のない奏法を身につけることができるはずです。


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