11月2日、3日にフランクフルト音楽演劇大学で行われたドイツ音楽家生理学・医学協会(Deutsche Gesellschaft für Musikphysiologie und Musikermedizin)のシンポジウムに参加してきました。
この会は、様々な分野(医師や療法士をはじめ、音楽家、教師など)の人々が集まり、音楽家を取り巻く心身のトラブルをいかに改善し、予防できるかということを目的に、毎年ドイツ国内の異なる場所で開催されています。(昨年はドレスデンでした。)
今年のテーマはKonkretes aus der Praxis der Musikermedizinと題され、音楽家医学の現場からでてくる様々な具体的症例を基に、ディスカッションが行われました。
医師、様々な療法士による異なった視点からの意見が聞けるとても刺激的な体験でした。
今回感じたことは、医師と療法士の距離感。現場と研究の関係です。
例えばフォーカルジストニアを例にとると、ドイツには何名か「音楽家医学の権威」の医師がいて、フォーカルジストニアを疑う音楽家の多くがそこを訪れます。そして診断を受けることになります。
次の段階としてその医師が薬の処方(飲み薬や注射)、療法士の紹介、場合によっては演奏活動を諦めるようにアドバイスしたりします。
しかし、多くのケースにおいて、医師と療法士の間に密なコミュニケーションが図れておらず、患者の混乱の原因になったりしています。
今回のシンポジウムでも、ある運動療法を行う人たちが、積極的に発言を繰り返し、医師の賛同を得ようと活動していました。彼らのアプローチ方法は充分理解できるものなのですが、垣間見られる「我々の方法が絶対正しい」「他の方法ではよくならない」という考え方、そして医師からの紹介を一手に引き受けたいという政治的な意図も感じました。
この会は、様々な分野(医師や療法士をはじめ、音楽家、教師など)の人々が集まり、音楽家を取り巻く心身のトラブルをいかに改善し、予防できるかということを目的に、毎年ドイツ国内の異なる場所で開催されています。(昨年はドレスデンでした。)
今年のテーマはKonkretes aus der Praxis der Musikermedizinと題され、音楽家医学の現場からでてくる様々な具体的症例を基に、ディスカッションが行われました。
医師、様々な療法士による異なった視点からの意見が聞けるとても刺激的な体験でした。
今回感じたことは、医師と療法士の距離感。現場と研究の関係です。
例えばフォーカルジストニアを例にとると、ドイツには何名か「音楽家医学の権威」の医師がいて、フォーカルジストニアを疑う音楽家の多くがそこを訪れます。そして診断を受けることになります。
次の段階としてその医師が薬の処方(飲み薬や注射)、療法士の紹介、場合によっては演奏活動を諦めるようにアドバイスしたりします。
しかし、多くのケースにおいて、医師と療法士の間に密なコミュニケーションが図れておらず、患者の混乱の原因になったりしています。
今回のシンポジウムでも、ある運動療法を行う人たちが、積極的に発言を繰り返し、医師の賛同を得ようと活動していました。彼らのアプローチ方法は充分理解できるものなのですが、垣間見られる「我々の方法が絶対正しい」「他の方法ではよくならない」という考え方、そして医師からの紹介を一手に引き受けたいという政治的な意図も感じました。
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