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音楽家のジストニアとは?

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動作特異性フォーカル・ジストニア

「原因」の項でも述べていますが、何かの技術に熟達してくると、それに伴って脳も変化しています。(脳の可塑性)
しかし、何かの拍子に、変化しすぎて好ましくない結果をもたらすことがあります。これが音楽家のフォーカル・ジストニアを含む、動作特異性フォーカル・ジストニア(task specific fokal dystonia)です。特定の動作(たいていは職業にしている動作)で起こることから、職業性ジストニアとも呼ばれます。

どのようなものがあるのか
書くことにおいて起こる書痙、ゴルフ選手(「イップス」と呼ばれている)、ダーツ選手、時計職人、和菓子職人、理容師といった、いずれも高レベル、繊細な運動能力を必要とされる職業で多くの症例が報告されています。また、パソコン操作の際にマウスをクリックする動作で症状が出るというビジネスマンの例もあります。
基本的にどんな症状がある人にも共通しているのは、特定の動作以外の時には全く症状が出ないということです。例えば、書痙を発症しているアマチュア音楽家が楽器演奏には支障がなかったり、その逆にフォーカル・ジストニアの音楽家が書くことに症状が出ない、というようなことが起きます。
そのせいで、医師にさえ「精神的なもの」などという診断をされて苦しみ続けることになる人、その職業を離れることを余儀なくされる人が多くいることは非常に嘆かわしいことです。



音楽家のジストニアに多くみられる症状

指のジストニア
特定の指が動かしにくい、指の巻き込みや突っ張りが起こるなど、意図したとおりの動きができない
(痛みは伴わない)、違和感を感じる

腕・首のジストニア
弦楽器の運弓がうまくいかない、腕が震えてしまう、固まってしまう
楽器を構えると首が震えてしまう、意図せず回転してしまう

顎・唇・舌のジストニア
唇や舌が思ったように動かない、アンブシュアが安定しない、吹奏時に激しい息漏れがある
タンギングやリップスラーなど特定のテクニックができなくなった
演奏すると顎が震える、歯を噛み締めたように固まってしまう

上記症状は現在までに報告されていたり、私自身が実際に見てきた例で、症状の出かたには非常に多くの種類があります。正確な診断のためには、音楽家のジストニアを扱っている専門機関を受診してください。

上記のような症状が現れた場合、無理な練習をせずに、速やかに私たち専門家や、専門の医療機関に相談することをお勧めします。無理に練習をすることにより、症状の重篤化を招く恐れがあります。