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演奏してきました

2013年10月24日
先日、久々にオーケストラで演奏してきました。

曲目はスターウォーズ、ハリー・ポッターなど映画音楽で、かなりきつい内容でしたが、とても楽しんで演奏することができました。

このホールでは今年の1月にも演奏したのですが、今回はその時から比べて自分が大きく変化したのを感じました。当時の記事

前回はもっとプレッシャーを感じたり、「自分はまだ不十分だ」という考えがどうしても湧いてしまい、それを何とかカバーしなければ、と頑張ってしまうことが多々ありました。今回は、あるがままの自分を受け入れ、そして自分ができることに全力を注いでみました。
すると…
とても集中して、また楽しんで演奏することができました。結果的に、演奏の出来もよかった(はず)です。
以前は「不十分な自分=隠さなければいけない」という発想で、演奏中も「小さくなろう」としてしまっていたようなところがある気がしますが、今回は「自分は自分=そのままの大きさ」で演奏することができました。

何より嬉しかった発見は、練習すればするほど上手くなる、ということ。あたりまえじゃないか、と思う方もいらっしゃるかと思いますが、フォーカル・ジストニアを発症した音楽家の多くは、初期症状を「練習不足によるもの」と捉え、練習量を増やした結果、悪化するという道筋をたどります。
フォーカル・ジストニアとは「獲得された好ましくない動きのパターン」ですので、反復すればそのパターンが強化されるのは当然のことです。

私もアレクサンダーテクニークを始めたばかりの頃から最近までは、アレクサンダーテクニークで忙しくて楽器を練習できなかったときのほうが、楽器の調子が良く、逆に継続して練習すると演奏がうまくいかなくなる、という経験を多くしました。せっかくアレクサンダーで見直した習慣を引き戻してしまうくらい「上手に演奏したい」という欲求が強かったのでしょう。

それが今回、数日間のリハーサル、それに備えての個人練習、本番を通して、「練習すればするほど上手になる」という良いパターンに入れたことを実感できたのです。

ますます、アレクサンダーテクニークで教わる何を(What)するかよりもどのように(How)するかが大切、ということに確信が持てました。


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一緒に演奏してくれた若くて優秀なメンバーたちに感謝です。

ご無沙汰しております…

2013年10月16日
日本でほぼ10年ぶりの暑い夏を過ごし(おかげさまで、50名近くの方にレッスンさせていただきました。感謝です!)、ウィーンで行われた国際パフォーマンス科学シンポジウムに参加し、ドイツでの日常を再び過ごしつつ…

ロンドンに修行に行って来ました。

アレクサンダーテクニーク創始者F.M.アレクサンダー自身から教えを受けた「マスター・ティーチャー」と呼ばれる中の一人、Walter Carringtonが創立したConstructive Teaching Centre という伝統的な学校の教師養成コースに一日参加させてもらったり、ロンドンで活躍しているベテランアレクサンダー教師でファゴット奏者のYoshi Inada さんのお宅にお邪魔してレッスンを受け、教師としてスタートしたばかりの私の悩みを聞いてもらい、夜遅くまでアレクサンダーテクニークについて熱く語りました。また、ヴァイオリン奏者でアレクサンダー教師のElisabeth Waterhouseさんは、お持ちの本を次々と見せながら、たくさんの貴重な話を聞かせてくださいました。

アレクサンダーテクニークにはいわゆる「流派」のようなものがいくつもあります。アレクサンダー教師は皆、テクニークに対する情熱、愛情を持っていますから、時として異なった流派間でワークの方法、考え方を巡る対立があります。

私自身、自分の学んできたスタイルに自信と誇りと信頼を持っていますから、他のやり方について否定的な感じ方をしてしまうこともあるのは事実です。

アレクサンダー氏は著書の中で、「人間の特性として弱さがあり、知的なプライドが傷つけられようとすると、偏見を持った議論を行い、自己防御しようとする」と書いています。

私の場合も、自分自身のワークに対する自信のなさ、不安が、他の考え方への否定という形で出てしまうのでしょう。と同時に、自分の中に「学びたい」という欲求もあり、今回違うスタイルの学校を訪ねることは実に大きなチャレンジでした。

しかし、いざ行ってみると、温かく迎えられ、アレクサンダーテクニークへの情熱溢れる先生方からたくさんの刺激を受け、多くの気付きと学びを得ることができました。

今後のレッスンに生かしていければと思っています。