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DDG総会での出会い

2012年06月30日
先日参加したドイツ・ジストニア協会の年次総会にて、ひとりのエジプト人男性と知り合いになりました。

彼自身はジストニアではなく、エンジニアとして長年ドイツで働いているそうです。
数年前、彼の兄弟の一人が傾性斜頸(首が意思に反してある方向に回転してしまう、局所性ジストニアのひとつ)になったことをきっかけに、ジストニアの情報をエジプトにも広めるためにドイツ・ジストニア協会に参加して勉強している、とのことでした。

エジプトで、彼の兄弟が「ジストニア」の診断を受けるまでに、実に20人以上の医師のもとを訪れたそうです。

その日に話した他のドイツ人参加者にその話をしたら、「私は20年前にジストニアの診断を受けたが、当時はドイツもそんな感じだった。」と仰っていたのが印象的でした。

日本でもまだまだ知られていない疾患ですが、きっと少しずつ状況は変わっていくと信じています。そして私も微力ながらそのお手伝いをしていきたいと思っています。

ドイツ・ジストニア協会年次会合に行ってきました

2012年06月24日
ドイツ・ジストニア協会の第19回年次総会に行ってきました。帰宅したのは午前2時ですが、興奮冷めやらぬ状態で今この文章を書いています。

ドイツ全土から、いろいろなタイプのジストニア患者が年に1度あつまり、医師や専門家の研究発表を聞き、グループ別に分かれて体験を話したり、議論したり、というとても刺激的な1日を過ごすことができました。

実は、このホームページの作成に際して、ジストニア協会発行の資料から引用をさせてもらいたいと思い、事務局にメールで問い合わせをしておりました。その上で今日、この件に関してジストニア協会の代表であるウテ・キューン氏とも直接お話ししようと考えていました。
いつ話に行こうかとタイミングをうかがっていたら、ウテ・キューン氏のほうからこちらに近づいてきて、「あなたの名前は・・・そう、サトウさん!」というではありませんか!改めて自己紹介をして、ホームページの件をお話したら、「もちろん聞いていますよ。協会の発行した資料は自由に利用してください。私たちは助け合わなければいけません。」と快く承諾してくださいました。

開会のとき、代表挨拶をしたウテ・キューンさんは「我々は大きな家族なのです」と仰られていました。自らもジストニア患者で、その上、無給でジストニア協会の代表をされていることに敬意を表したいと思います。

会に参加した患者やその家族たちは、ウテ・キューンさんの「家族」という言葉がぴったりくるくらいに、お互いに多くを語らなくても共感できる、居心地のいい空間を作り出し、その雰囲気は、不思議な安らかさに満ちていました。

今日感じたことは、動作特異性フォーカル・ジストニアはその他のジストニアとは違ったアプローチで治せるのではないか、予防も有効なのではないだろうか?ということです。また詳しく書きます。
研究発表の内容についても、改めてレポートしたいと思います。

アプローチを変えてみる

2012年06月08日
同じことを繰り返しながら、違う結果を望むこと、それを狂気という
アインシュタイン

私がトロンボーン演奏に不調を感じて、まずしたのは練習量を増やすことでした。それでも状態は良くならず、それどころか悪化していきました。
次にしたことは、休養です。2週間楽器に触れずに過ごしてみました。練習を再開した瞬間は、「おっ!いけるかもしれない」という手応えがあるのですが、練習を繰り返していくうちにまた悪化していきました。

フォーカル・ジストニアはそもそも反復される運動パターンの強化によって発症するので、同じ方法で練習を繰り返すことは、当然悪化につながります。
休養が一瞬の効果をもたらしたのは、おそらく習慣的なパターンの刺激(要は演奏)が一時的に減ったからでしょう。また練習を始めればすぐに戻ってしまいます。
休養中には、メンタルトレーニングも取り入れてみたのですが、これもそれほどの効果は見られませんでした。今となってはその原因は明白です。私が楽器を演奏することをイメージしていた時、そのイメージのもとになっていたのはそもそも問題をおこした奏法だったからです。

フォーカル・ジストニアの症状の有無や、楽器の演奏のみならず、人は習慣的なパターンを身につけています。これは、ひとつひとつの動作をいちいち考えなくても遂行できるようにするための便利なシステムなのですが、そこには不要な(それどころか有害な)プロセスが忍び込んでしまうことが多いのです。

すこしアプローチを変えてみることによって意外な発見ができるかもしれません。

体験ワークショップのお知らせ

2012年06月03日
以前にもブログでも紹介させていただきましたが、私がアレクサンダー・テクニーク教師になるために通っている学校で開催されるオープンデーの企画の一つとして、日本語によるアレクサンダー・テクニーク体験ワークショップを開催させていただくことになりました。

このホームページ、ブログでは主に音楽家のジストニアについて扱っていますが、当日は幅広い内容で行いますので、音楽家に限らず、すべての方にとって、ドイツにおいて日本語でアレクサンダー・テクニークの情報を得られる数少ない機会になることと思います。

Tag der offenen Tür
日時: 2012年9月1日(土曜日)11時~16時(この中で90分程度の枠をもらう予定です)
会場: Zentrum für Alexander-Technik Düsseldorf , Degerstr. 38 40235 Düsseldorf
http://www.alexandertechnik-denkbewegung.de/
参加申し込み不要・参加費無料です。

とはいえ、読んでくださっている方の多くは日本からでしょうから、準備メモを順次ブログにも書いていきたいと考えています。