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ジストニアの改善には複雑な解決法が必要か?

こんにちは。アレクサンダーテクニーク・演奏改善コーチの佐藤拓です。

ジストニアに悩む方からの相談のなかで、私のコンセプトに対してよく返ってくる反応に、

「そんな簡単に治るのですか?」
「そんなことで治るのなら苦労はしない」

というのがあります。
病院に行っても良くならない、いろいろな「効果がある」と謳われている療法でも良くならない、という経験をしている人が多いのでそう思うのは当然です。


このブログでも常々主張していますが、私は

ジストニアという「複雑な問題」に対して、多くの人が期待するような「複雑な解決法」ではなく、「本来の機能を、本来の使い方でよりよく機能させる」というシンプルな解決法で取り組むことを基本にしています。


ジストニアの音楽家に何が起こっているかという私のイメージですが、

スキル元
本来の好ましい演奏スキルがあります。



スキル1
ジストニアによって本来持っていた演奏スキルが失われたように錯覚してしまいがちですが、それは違います。


スキル2
本来のスキルに、不要な動作が追加されてしまっている状態なのです。


演奏技術が失われたのではなく、演奏するための運動プロセスに不要な動作が混ざってしまっている状態です。

そこで、この不要な動作を「しない」ことが解決法なのです。とてもシンプルです。

が、

シンプル=簡単、ではありません!

簡単ではないから私がお手伝いをするのです。

私のレッスンの強みとしては、私自身のジストニアの体験があるから、ジストニアによって演奏活動のピンチに立たされている人の気持ちに寄り添っていけることがあります。

「初心者用の練習をしてみたら」とアドバイスされても、その「初心者用の練習」が一番症状が出るせいでうまくいかなくて一層暗い気持ちになったり、まったく良くなる気配がなく「もうだめかもしれない」という考えが頭をよぎりながらも「何とかしなければ」と重い気持ちで練習したり。

今そんな気持ちで練習している方がいたら、ぜひ相談してほしいです。

簡単ではないかもしれないけど、「もっともらしい」複雑な解決法ではないけれど、シンプルな考え方で、ジストニアは解決できると信じています。

2021年4月11日追記
「それで治れば苦労しないよ」と今でも言われているらしいですが、私に言わせると「その苦労しているから治らない」のです(笑)。ビッグな課題にはビッグな解決策が必要、と考えてしまうのは仕方がないことではありますが、私たちの行動は小さな選択の積み重ねで作られているのです。その選択の最小単位から見ていくのが一番の確実な近道だと感じています。急がば回れ、ですね。


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