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新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

私にとって昨年は、10年間を過ごしたドイツからの帰国という大きな変化の年、チャレンジの年でした。

2014年2月、私は10年間在籍していたケルン音楽大学のディプロムを取得して卒業しすることができました。6年間にも及ぶ局所性ジストニアによる休学、プロフェッショナルな演奏には程遠い状態の私が卒業試験を受けること自体とても迷ったのですが、先生や仲間たちの助けを得ながら卒業試験を終えられたことは自分にとって大きな宝となりました。

思い起こせば、アンブシュアの調子が悪くなり始めて、自分に何が起こったのか全く分からず、ただただ戸惑っていた2年間にはじまり、その後ジストニアの診断を受けたものの打つ手もなく、アルバイト生活をしながら自暴自棄になったこともあった1年間。そしてアレクサンダー・テクニークに出会い、教師を志して養成課程で学んだ3年半…実に長い回り道をしたものですが、始めはほとんど音さえも出ない状態だった私が、高レベルとまではいかないまでも卒業試験の舞台に立てたことは感慨深いものがあります。常に人の縁に恵まれたおかげだと感謝しております。

11年前に渡独した当初の、音楽家になるという夢は果たせずの帰国となりましたが、音楽家のキャリアの終わりを意味するともいわれるジストニアの予防・改善アプローチの研究に取り組むこと、日本でアレクサンダー・テクニークを広めること、という新たな夢を持って帰国することができました。

アレクサンダー・テクニークが広く浸透しているとは言えない日本で教師活動を始めるにあたって、予測していた以上の困難も伴いましたが、またしても周りの人々に多大なお力添えをいただき、東京・関西での活動も少しずつ軌道に乗ってきました。

今年の夏には、アイルランドでのアレクサンダー・テクニーク国際会議に参加する予定です。先生や共に学んだ仲間たちに、日本での1年半の活動の成果を報告できることを目標に、益々努力していこうと思っております。

今年もよろしくお願いいたします。

アレクサンダー・テクニーク教師 演奏改善コーチ
佐藤拓


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