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続・結果達成のための手段

結果達成のための手段(その2)に書いた一連のオーケストラの本番を無事終了させることができました。

以前の記事に書いた発見、

・細かい音符がうまくいかないのはタンギングとアンブシュアの協調の問題だと思っていたが、背中の下のほう、腰の上あたりの緊張をとくことを意識すると上手くいくようだ。
・演奏の結果について、音が「出た」「出ない」「いい音」「悪い音」事実上の差もあるが、録音して聞いてみると、自分の感情で色付けされている場合が多い。例:苦手な音域がうまくいかなかったときは、得意な音域がうまくいかなかったときに比べて低く評価している。

の2点について、リハーサル・本番を通してさらに多くの気付きが得られました。

・細かい音符について
はじめは「腰の辺り」と定義していたが、座った状態で股関節をロックした結果、腰のあたりに緊張が発生していたことが発覚。
(問題を感じる場所が、必ずしも原因の場所ではない!)

・感情による色付けについて
自分の演奏の評価というのは大きく分けて二つあることに気付く。
ひとつめは、自分の判断基準で自分の演奏を評価する事、ふたつめは、他人が自分の演奏をどのように評価しているかと推察してそれを基準に自分の演奏を評価する事。
音楽家として仕事をしていくにあたって、ふたつめの基準(他人の評価)が自分のなかで大きなウエイトを占めていたことに気付いた。

以上の2点については、これから実験を続けてみたいと思っています。(幸運なことに、このオーケストラから今月末の演奏会も依頼されました!)


他にも、つい自分のペースを失ってしまう原因になる「周囲の反応」の捉え方、それに対する考え方についてもいろいろ考えています。
例えば、オーケストラで演奏中に前に座っている同僚が振り返って自分を見る。「あれ?音程悪かったかな?大きすぎたかな?」と考えた経験はどなたでもあると思います。こういったことについての「リアリティ・チェック」は演奏家として健全に生きるためにとても重要な項目だと思いますので、改めて別項にて書きたいと思います。

2021年4月10日追記
実はこの仕事の時、前の列に座るファゴットのおじさんがチラチラ振り返ってくることが気になって自滅したりしていたのでした。しかし、トランペットの同僚とリハーサルの休憩時間にお茶をしていて「最近見なかったけど、どうしてたの?」「実は、調子を崩して、休んでいたんだ。ジストニアっていう病気だけど」「で、それはもう治ったの?」という会話がありました。思えば「もう治ったの?」と聞かれるくらいには治っていたということなのでしょうね。


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