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結果達成のための手段(その2)

前回結果達成のための手段で、大切なのは、習慣的なやり方で結果を求めることを拒否して、新しい使い方を慣れたものになるまで体験する事です。と書きましたが、現在私自身が取り組んでいるこのテーマについて具体的に書きます。

私はもともとバストロンボーン(低い音を専門とするトロンボーン)奏者なのですが、フォーカル・ジストニアで低い音が出にくくなったので、普段の指導の仕事や、たまにある演奏の機会はテナートロンボーン(音域が高め)を演奏していることがほとんどです。

先日、突然数年ぶりにあるオーケストラから電話があり、ニューイヤーコンサート出演を依頼されました。そのオーケストラでは一度2番パート(テナートロンボーン)で仕事をしたので、当然2番だと思い引き受けました。

さて楽譜が届いてびっくり。3番(バストロンボーン)でした!ざっと楽譜に目を通しながら、この仕事を断るか、この時期で他の人が捕まるのか…頭の中をグルグルいろいろな考えが廻りました。結果、まあ何とかなりそうだと思い、練習を開始しました。



吹けない!

「音が出なかったらどうしよう」「周りの人たちにどう思われるだろう」なんていう感情で心は乱れ、出る音も出ない。

ハタと思いとどまり「意識的・建設的アプローチ」を試みました。
・演奏する箇所を決める
・その個所を演奏するためのプランを立てる(椅子に座り、楽器を持ち上げて自分に持ってくる。必要な息のスピードとアンブシュアの緊張、腕でスライドを動かす、常に頭が自由にバランスをとっている、など)
・その個所を演奏するときに必要ないこと(楽器の重さを股関節を固定することによって支える、顔を楽器に持っていく、アンブシュアがすべき仕事を喉や背中(笑)がする、スライドをうごかす時に首も使う、など)
・信頼できるプランが立って、不要なことが分かったところで、結果に対する執着をもう一度断ち切る。本当の結果への近道はこのプランであると確認する
・演奏し始めてもつねに習慣の誘惑・襲撃に負けずに、自分の選んだプランを信頼して遂行する
・しかし、「正しくやっているか?」を確認することはしない
・演奏箇所を終えたら、過ぎた演奏は受け入れ、うまくいった点、改善できる点を考える

ここでいくつかの発見がありました。

・細かい音符がうまくいかないのはタンギングとアンブシュアの協調の問題だと思っていたが、背中の下のほう、腰の上あたりの緊張をとくことを意識すると上手くいくようだ。
・演奏の結果について、音が「出た」「出ない」「いい音」「悪い音」事実上の差もあるが、録音して聞いてみると、自分の感情で色付けされている場合が多い。例:苦手な音域がうまくいかなかったときは、得意な音域がうまくいかなかったときに比べて低く評価している。


普段は生徒と教師の一人二役で練習を重ね、かなり演奏が改善してきた感触があったのですが、こういう恐怖、義務などの感情に襲われたときは難しいものだと実感しています。
「結果を求める」当然の欲求を、どのように実行段階に落とし込んで本来の目標達成に至るか、さらに実験をしていきたいと思います。

いよいよ今週末からリハーサル2回、年明けて本番6回、頑張っていきます。

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