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アプローチを変えてみる

同じことを繰り返しながら、違う結果を望むこと、それを狂気という
アインシュタイン

私がトロンボーン演奏に不調を感じて、まずしたのは練習量を増やすことでした。それでも状態は良くならず、それどころか悪化していきました。
次にしたことは、休養です。2週間楽器に触れずに過ごしてみました。練習を再開した瞬間は、「おっ!いけるかもしれない」という手応えがあるのですが、練習を繰り返していくうちにまた悪化していきました。

フォーカル・ジストニアはそもそも反復される運動パターンの強化によって発症するので、同じ方法で練習を繰り返すことは、当然悪化につながります。
休養が一瞬の効果をもたらしたのは、おそらく習慣的なパターンの刺激(要は演奏)が一時的に減ったからでしょう。また練習を始めればすぐに戻ってしまいます。
休養中には、メンタルトレーニングも取り入れてみたのですが、これもそれほどの効果は見られませんでした。今となってはその原因は明白です。私が楽器を演奏することをイメージしていた時、そのイメージのもとになっていたのはそもそも問題をおこした奏法だったからです。

フォーカル・ジストニアの症状の有無や、楽器の演奏のみならず、人は習慣的なパターンを身につけています。これは、ひとつひとつの動作をいちいち考えなくても遂行できるようにするための便利なシステムなのですが、そこには不要な(それどころか有害な)プロセスが忍び込んでしまうことが多いのです。

すこしアプローチを変えてみることによって意外な発見ができるかもしれません。


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